会社が自分に合ってないから転職…はちょっと待った!
会社があなたに合っていないのは当たり前です。
会社は何のために存在するのか。
少なくとも私やあなた(従業員)のために誕生し、存在しているという会社は無いのではないかと思います。
(あなた(消費者)のためにサービスを作る会社はあります!)
「自分にベストマッチの会社がどこかにあるはず!」と思っている限り、満足できる転職はいつまでたってもできないかもしれません。
じゃあどうればいいのか。
の前に大前提として「会社」とは何のためにあるのでしょうか?
例えばあなたはドイツに行きたいのに、
会社という”乗り物”が桃源郷祖谷の山里という聞いたこともないわけわかんないところに行こうとしていたら…
そりゃ「合わないわ!」てなりますよね。(筆者は祖谷大好きですが)
あなたはドイツでビール片手にソーセージ食べたいだけなのに、訳もわからずひたすら真っ直ぐで景色も全く変わらない2車線の高速道路を2時間も運転させられるとか…
なんて苦痛でしか無いですよね(笑)
でも逆に2時間の運転でドイツに行けるとしたらどうでしょうか?
ノリノリの音楽でもかけて、2時間後どこでどんなビールとソーセージを楽しむのかを考えながらワクワクの2時間を過ごせるのではないでしょうか?
目的や目標を叶えられるのであれば、
そこまで行くための手段(何に乗るか?)は実は大した問題ではないというケースもあります。
そうなると「会社」という”乗り物”が何のために存在するのか?
という超大前提を何となくでも知っておいた方が良さそうな気がしてきましたね。
ということで簡単にご説明させていただきます。
そもそも会社とは何か?
広辞苑にはこうあります。
「営利を目的として事業を行う社団法人。会社法に基づく株式会社・合名会社・合資会社・合同会社がある。」
はあ!?
て感じですよね(笑)
では会社の起源を辿ってみましょう。
会社の起源
世界で最初に生まれた株式会社はオランダの「東インド会社」
大航海時代の1602年に作られました。
当時、探検家たちは航海に出てアジアで香辛料などを
ヨーロッパに持ち帰れば莫大な利益を得ることができました。
しかし、船員の雇用や船の生産費などの必要なコストも莫大で、
遭難や海賊からの略奪も頻繁にあり、
非常に高いリスクと隣り合わせの航海となっていました。
もちろんそんなリスクを負って航海に出ても何の成果も得られないこともありました。
初めのころは一部の大金持ちのパトロンたちに出資を募っていましたが、
ハイリスクハイリターンな航海への出資にも限界が見え始めます。
そこで、探検家たちは一部のパトロンに大きな出資を募るのではなく、
大勢の出資者を募って少額ずつ出資してもらうことで航海に出るようになりました。
航海が成功した場合、探検家への報酬や船員たちへの給料を除いた分の利益を出資者に分配。
ここでいう探検家が現在の“経営者“、出資者が“株主“、船員が“社員“です。
その後、貿易を行なう「オランダ東インド会社」が設立され、
後に産業革命で資本主義が成立することで、
ヨーロッパから株式会社がどんどん発展していくことになりました。。。
いかがでしょうか?
会社とは創設者が何かしらの利益を得るためという目的があり、
その利益は出資してくれた株主のためにあり、
社員はあくまでも目的達成に必要な“船員“というリソースということになります。
そもそも会社というものは“社員“のために存在するのではなく
“株主“と“創設者の目的“のために存在しているということになります。
ということは、
会社の目的=あなたの目的
でない限り、会社があなたにベストマッチ!ということはあえりません。
では「絶対にドイツに行ってビールでソーセージやるんだ!」という確固たる目的がある人はどうすれば良いのか。
選択肢は大きく二つあります
①転職する
②副業を始める
①は想像通りで、正しい飛行機を用意してくれる会社に転職をしようということです。
②は、「?」と思った方もいるかもしれませんが、
そもそもドイツには会社に連れていってもらわないと行けませんか?
自分の足で空港まで行ってチケット買って飛行機に乗ることはできませんか?
その目的は絶対に会社という組織を通してでないと達成できないのか?
ということを一度自分に問いかけてみてください。
副業なんて無理だ!と無意識に決めつけてはいませんか?
私もキャリアコンサルタントを始めるまではそうでした。
でも大丈夫です。
正しいやり方さえ知っていればハッキリ言って副業で稼ぐことは誰にでもできます。
確固たる目的がある方は一度本当に会社じゃないとできないのか?
を見直してみてください。
では、「自分は特に行きたいところもやりたいこともないんだよなー」
という方は、どうすればいいのか?
そんな方は「すぐに転職!」はちょっと待ってみるのもありです。
ここでさっきから私が言っている「桃源郷祖谷の山里」て聞いたことありますか?
祖谷は日本三代秘境の一つで、
リーズナブルな価格で超快適にリノベーションされた茅葺き民家に貸切ステイできるという
自然が好きな方、都会の喧騒から離れてゆったり過ごしたい方には最高の施設になっています。
コロナになるまで3年連続で大阪から4時間半かけて行っていました(笑)
いかがでしょうか?
少しは興味が湧いてきましたか?
もちろんここはかなり尖った特徴のある施設なので
刺さる方もいれば全く刺さらない方もいるとは思います。
ただ、興味やセンスというものは”知ること”によって初めて生まれます。
会社に置き換えると
会社の本当の目的や、業界の成り立ちや歴史、仕事内容、作りたい世界観など…
あなたはどれぐらいそれらについて調べたことがありますか?
業界について1冊でも本は読んでみましたか?
その仕事でトップの成果を出している人の考え方は聞いてみましたか?
社長や経営者と会社や仕事、夢について話したことはありますか?
正直会社や業界について自分の物差しだけで見て判断していました…
という方は騙されたと思って一度“知ること“から始めてみてください。
合わないと思っていたことが
ほんの一部分だったということも往々にしてあります。
私もその1人でした。
仕事や会社全然合わねえわ!
と思っている方、一度立ち止まってみて
偏見を捨て、今の環境について改めて見つめ直すことから始めることをオススメします。