転職

転職エージェントの”正しい”使い方

この記事はこんな方にオススメです

・転職エージェントの正しい使い方を知りたい方

・転職エージェントのサービスに不満がある方

満足いく条件の企業を提示してもらえていない方

読むとこうなることに期待ができます

・転職エージェントの正しい使い方がわかる

・なぜ希望の条件に見合う企業の紹介が無いかがわかる

・自分が使うべき転職サービスがわかる

この記事の信頼性

求人広告、人事労務ソフト、採用管理ツール、人材紹介などを扱う大手人材企業で

約10年間、数百社の採用支援をしてきた現役営業管理職です。

キャリアカンセラーのスキルを活用し、 採用担当者、経営者の方から

生々しいご相談を聴いてきたからこその

実態を基にお伝えできればと思います。

人材ビジネスを理解する

まずは転職エージェントの説明をする前に、 世の中にはどのような採用方法があって、

どのようなどのようなビジネスモデルなのかの全体像を理解しておきましょう。

事業形態 市場規模 年間就業者数 年間取扱求人数
人材派遣 6兆3,055億円 157万人 90万件
請負 1兆5,757億円 69万人 3.2万件
求人広告 9,866億円 214万人 545万件
職業紹介 1,861億円 35万人 163万件

出所:人材サービス業界の近未来を考える会2020年の労働市場と人材サービス残業の役割

転職といえば「人材紹介」というイメージが強い方もいらっしゃると思いますが、

実は求人広告の方が市場規模・取扱案件数・就業者数共に多くなっています。

ただし、これらは中途採用のみでなくアルバイト・派遣なども含むデータですので

一概に比較することはできません。

ただ、利用サービスとして”転職エージェントしかない”

ということでは無いと考えていただいて良いかと思います。

では具合的にどのようなサービスがあるのかをみていきましょう。

主な採用手法
主な採用手法 コスト スピード マッチ度
ハローワーク 0円
自社採用ページ 0円~数万円
SNS 0円
自社内で育成 ほぼ0円
システムで代替 仕事内容による 中~高
外部への委託 給料+手数料 低~中
リファラル採用 0円~50万円
求人サイト 0円~100万円 中~高 低~高
人材紹介 年収の30% 低~中
※口コミサイトなどの直接選考に繋がらないサービスは省きます。


あべたく
あべたく
企業はこれらのサービスを駆使して採用活動を行なっています。人材紹介はあくまでもその中の一部に過ぎません。

人材紹介の仕組みについて

では具体的に人材紹介がどのような仕組みになっているのかを見ていきます。


人材紹介とは…
仕事を探している求職者と
人を雇いたい企業の間に紹介会社が入り、
それぞれの代わりに希望の企業と希望の人材を探し、
マッチングさせるという仕組みになっています。

料金は企業側からいただくため、
求職者の方は無料でサービスを利用できるということですね。

RA=リクルーティングアドバイザー
∟企業側に営業をかけ、採用要件の提案と交渉をする人です。

 

CA=キャリアアドバイザー
∟求職者の希望、スキルや経験をヒアリングし、候補となる企業を提案してくれます。

RAのミッションとは…
より早くより大きいお金を企業からいただくこと。

CAのミッションとは…
より早く戦力化する人材を、よりたくさん入社決定させること。

CAさんが追いかけているのは”決定人数”

欲しい情報は求職者の持っている武器経験値

求職者の価値観気持ち悩みもやもやなどは二の次であることは

しっかり理解した上で利用する必要があります。

そんなCAさんの頭の中には常にこのようなイメージがあります。

この茶色い部分が大きければ大きいほど成約率は高まります。

また、CAさんは直接企業側と交渉することはないため、

この図の中でも”あなたの希望”を企業側に合わせようと様々な条件提示も行います。

ただ、それ自体に良いも悪いもなく、

CAさんの提案によって新たな気づきを得られることも多くありますので、

”CAさんの意図”を理解した上で情報を取捨選択していくことが大切になります。

人材紹介のメリットとデメリット


あべたく
あべたく
色々書きましたが、メリット、デメリットを正しく理解すれば、人材紹介は非常にオススメのサービスです。

メリット
・無料で使える
・履歴書、職務経歴書の添削をしてくれる
・自分の代わりに企業を探してくれる
・スキルや条件のマッチングをやってくれる
・行きたい企業に合格するためのサポートをしてくれる

 

デメリット
・悩み相談は最小限
・CAさんが業界に詳しくない可能性がある
・スキルや経験が無いと優先度を下げられる
・お金を払ってくれるのは企業側なので、
最終的には企業ファーストになってしまう
・企業側は年収の3割程度の採用コストになるため、
あらゆる採用手法の中で最も求める要件が厳しくなる。

 

どうしてもCAさんには当たり外れがありますし、

人材紹介会社によって紹介できる企業のバリエーションも異なります。

だからこそ複数の転職サイトへの登録をオススメします!
※オススメサイトはまた別途ご紹介します。

 

まとめ

1.人材紹介はあくまでも転職手段の一つ
2.どうしても企業ファーストになりがち
3.エージェントさんには当たり外れがある
4.複数の転職サイトに登録をしよう!