ACT

”オブザービングセルフ”で最高の集中力を手に入れよう!

”思考する自己”と”観察する自己”

こんな方にオススメ

・大切な場面でよく失敗してしまう
・集中したいのに雑念が浮かんできて集中できない
・漠然とした不安がある

「心を整えよう」
「良いマインドを身につけよう」
「マインドフルネスを実践しよう」

近年心やマインドを扱う本や研修を日常的に目にするようになりました。
多くの人がそれらの素晴らしい情報にアクセスできる時代になったはずですが、
残念ながら、心の病が消えることはなく寧ろ増加してしまっているというのが日本の実態です。

それはなぜか。
様々な要因があると思いますが
その一つに”心”についての正しい理解がないことが挙げられると思います。

今回はそんな”心”の理解を深め、
人生をしなやかに生きていく方法を解説していきます!

私たちの行動を制限してくる”思考する自己”

思考とは一般的な言葉で言えば「マインド」になります。

私たちの心の中にはこれら思考を担当する
”思考する自己”という存在があります。

思考する自己さん
思考する自己さん
私の担当範囲は「計画、判断、比較、創造、想像、視覚化、分析、記憶、空想、夢想」などです。考えることが生きがいです!

現在主流の↓これら↓は全て”思考する自己”の働きをコントロールすることを目的としています。

・心理的手法
・ポジティブシンキング
・認知療法
・創造的視覚化
・催眠
・神経言語プログラミング(NLP)

観察する自己(オブザービングセルフ)

そして思考する自己とは全く違う働きをしているのが
今回の主役”観察する自己”(オブザービングセルフ)です。
観察する自己は何かに気付きはしますが、考えることはしません。

観察する自己さん
観察する自己さん
本日の主役です!「集中、注目、気付き」を担当しています!
ただ、ありのままに見つめることが得意です!

”観察する自己”とはどのような状態なのか?

例えばあなたが野球をしているとします。
あなたはバッターボックスに立っています。
ピッチャーが投げるボールに全集中力をを注ぎ込み、
あなたは全力でバットをを振り抜く。

この時働いているのが”観察する自己”です。
ボールについてあれこれ考えたりはしませんよね。

では、ここであなたの頭に思考が浮かんだとしましょう。

思考する自己さん
思考する自己さん
バットの握りはこれで良いのか?
立ち位置は問題ないのか?
スパイクの紐は緩んだりしてないよな?

これらは”思考する自己”の働きです。

”思考する自己”はあなたの集中を阻害します。

観察する自己が、これらの思考に注意を向けすぎてしまうと
ボールへの集中は疎かになり、
あなたのパフォーマンスは下がってしまいます。
「失敗しないようにやるぞ!」という思考に邪魔された経験が何度もありはしませんでしょうか?

思考する自己さん
思考する自己さん
失敗しないように頑張るぞーーー!!!
観察する自己さん
観察する自己さん
お?思考する自己さんが何かめっちゃ気合い入ってるぞ?
ボールも大事だけど、こっちもしっかり注目しておくぞ!
自分
自分
ああ!また三振だあ。あれこれ考えすぎてイマイチ集中し切れなかったな…。

”思考する自己”が悪だ!という話ではありません。
担当領域が違うというだけの話です。
それを理解しないことには、自分の集中力を高めたり
やるべきことに目を向けることは難しくなります。

今回の目的は”集中”することですので
”観察する自己”(オブザービングセルフ)の
活用方法について下記で紹介していきます。

今スグできる5つのワーク

▼ワーク①
10回の深呼吸

瞑想をやったことがある方はイメージしやすいと思います。
空気が肺に入り、肩が上がって肺が膨らむ
そして鼻から息が抜けていき肺が縮み空気が抜け切ってペシャンコになる…
まずはこのようにして呼吸に伴う自分の身体の動きにじっくり注目をします。

その時あなたの中で
思考が生まれては消え、消えては生まれ…と繰り返していきます。
思考が生まれたら感謝して手放していきましょう。
ちょうどあなたの家の庭に車(思考)が入ってきては出ていくようなイメージです。
車が出ていく時、運転手に会釈(感謝)をして見送ってあげましょう。

ここでも繰り返しになりますが、思考は抑えようとするとまた出てきます。

観察する自分と思考は別の自分として考え
感謝をしながら見送ってあげましょう。

これは2、3分で充分効果があります。
慣れてきたら時間を延ばしていきましょう!

▼ワーク②
”イメージ”脱フュージョンワーク

繰り返しやってくるネガティブなイメージを
10秒〜2分ショートムービーにしてみましょう。
ビデオクリップ、TikTok、YouTubeのイメージです。

これらを加工して遊びましょう!

・面白いアフレコをつける
・ポップなbgmをつける
・再生する場所を変える(自宅のTV、街灯のモニター、駅の広告など)

ネガティブな思考が映像として現れる場合によりオススメです。

▼ワーク③
脅すだけで危害は加えない恐怖の悪魔ワーク

人間は悪魔に囚われています。
悪魔の名前は「思考、感情、記憶、衝動、感覚」と言います。
例えば複業をやろうと思った時、ぎゃーぎゃー言ってきます。
「失敗するぞーっ!!」「時間がなくなるぞー!」というように。
でも彼らは口だけで何もしてきません。
(パンチされたことある方はコメントお待ちしています!)

悪魔はコンフォートゾーンから抜けると現れます。
チャレンジしようとすると「そっちは危険だぞ!失敗して傷つくぞ!」
と脅してきます。
その結果、チャレンジせずに諦めてきたことはないでしょうか?
新しい航路にチャレンジし、
岸に向かうことなく海を彷徨う選択をしてはいないでしょうか?

人々はそれらをコンフォートゾーンと言いますが、
全然コンフォートなんかじゃありませんよね。
寧ろ、コンフォートゾーンはミザリーゾーン(惨め)
人生のチャンスを逃すゾーン」と言えるのではないでしょうか。

ただ、ここでも大切なのは悪魔を否定しないことです。
「ありがとー!」ていって見送ってあげましょう。

下記を考えてみましょう。

1.もし思考や感情が誰にも邪魔されないなら自分の行動はどう変わるか
2.厄介な思考に時間とエネルギーを使わなくていいなら何をするか
3.恐怖が一切なくなれば自分は何をするか
4.失敗の思考に邪魔されないなら何をするか

これらを考えたとき、
どのような悪魔が現れたでしょうか?

悪魔が現れたら消し去ろうとするのではなく
脱フュージョンワークで対処しましょう。

流砂ってもがけばもがくほど沈んでいきますよね。
悪魔(感情)を消し去ろうとするのは流砂でもがくことと同じです。

問題なのは増幅された不快感です。
不快感はゼロにはなりません。
抑えるのではなく、観察して感謝することが大切です。

悪魔さんありがとう!

▼ワーク④
子供時代にプログラミングされた感情を把握するワーク

どういう感情が良くて、どういう感情が悪いのかを教えられませんでしたか?
感情そのものに良いも悪いもありません。
”思考する自己”が良いか悪いかを判断し意味づけをしているに過ぎません。
そもそもなぜこの感情に対してネガティブな気持ちを持っているのか。
それらを見つけ、”観察する自己”で見つめ直してみましょう。

1.どんな感情が望ましく、望ましくないか
2.一番良い感情への対処法は何と教えられたか
3.家族が自由に表現していた感情は?
4.抑圧されていた感情は?
5.大人たちはネガティブ感情にどう対応していたか
6.その結果自分の感情についてどんな見方をしているのか

▼ワーク⑤
不安と不安の感情を助長する6つの口癖に気づくワーク

自分の思考や感情を見つめ直すときに注意すべきが下記6つの内容です。

1.どうしてこんな気分なんだ?
ネガティブな感情が発生すると、その原因について思考を巡らせ対策を考えようとしていませんか?
これはオススメできません。
お伝えしたように”感情”を抑制することは逆効果ですので、
原因を特定し解決策を見つけ感情を抑制しようとすることはできませんよね。
また、感情が発生するたびに「なぜなんだ?」と考えることは、
人生そのものが問題であると意味づけるような行為になりかねません。

そんなことに時間と労力をかけるのではなく、
ただ観察し、感謝で見送ってあげましょう。
あなたにはもっと時間を費やしたいことがあるはずですからね。

2.こんなことになるなんて私が何をしたっていうんだ?
これは自責の念に駆られるだけで、自分が悪い人間だと決めつける危険な思考です。
自己受容とは対極の行為ではないでしょうか?

3.なぜ自分はこうなってしまったのか?
自分の境遇が不幸である理由を探すだけですので意味がありません。
自分の不幸を証明する材料を探すことに意味はありますか?

4.わたしにはどうにもできない
これは自分は弱いんだという烙印を押すだけで
なんのプラスにもなりませんよね。

5.こんなふうに感じるべきではない
これは現実に議論をふっかけているだけですよね。
あるがままを受け止めず、思考や感情を抑制する行為です。
感情爆弾を作る行為になりかねません。

6.こんな風に感じなければ良いのに
これは単なる夢想です。
私たちは「こんなふうになればいいのになー」
と可能性の中で夢想することが大好きです。
ただ、これらは単なる心の気晴らしに過ぎず、
そこから何かが生まれることはありません。

まとめ

フュージョンの状態で私たちは…

・恐怖のイメージを真剣に捉えてしまう
・それらに全ての注意を向けてしまう
・イメージが今現実に起こっていることのように反応してしまう

脱フュージョンの状態では…

・それらが単なる”絵”以上のものではないと理解できる
・そうした創造の”絵”が私たちを傷つけることはないと理解できる
・それらのイメージが助けになる時だけ注意を向ければ良いと理解できる

オブザービングセルフで充実した毎日を過ごしていきましょう!